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あしたの保育2026年6月

2026/6/1

  • あしたの保育

年主題聖句 「主があなたと共におられる。」 ルカによる福音書1章28節

―梅雨空と心の豊かさ―

園長 藤崎義宣

「わたしは時季に応じて雨を与える。それによって天地は作物をみのらせ、野の木は実をみのらせる。」  レビ記26章4節

 天からいのちの露がしたたり落ちる梅雨の季節、6月がやってきました。園庭の枇杷の木の実も色づいて、もうすぐ食べごろです。梅雨の間にも、いのちの営みは絶え間なく、成長と成熟を続けています。人間にとっては蒸し暑く、体調も崩しやすい嫌な季節ですが、植物たちにとっては恵みの雨、いのちを養い維持するいのちの水が天から滴ってくる時です。雨上がりの空に虹がかかることもあります。聖書では、虹は、天と地の架け橋、平和と和解のしるしです。今、世界中いろんなところで、戦争や紛争、犯罪や暴力、詐欺がおこっていますが、どのような時代にもどのような人にも、神様は恵みの雨を降らせ、いのちを養い、恵みを与えているということを虹は教えてくれます。それは美しく、不思議さを伴った天のしるしであり、私たちがいつも心に刻み付けるべき地上の平和への道しるべです。

 雨で外出できないとき、お部屋の中で雨音を聞きながら静かな落ち着いた時間を過ごしてみてください。自分の心の声を聴き、子どもたちの話す言葉に耳を傾けてみてください。一杯のお茶やジュースの味をゆっくりと味わってみてください。自分の好きな静かな音楽を子どもたちと聴いてみてください。今までとは違う時間と空間が生まれてきます。心が修復され、いろんな物語がわいてきます。子どもたちと絵本をゆっくり読んで楽しんでみてください。それはゆとりであり、心の贅沢の時間です。

 また、お部屋の中でも、身体を動かし、世界とつながることはできます。体は昔から小宇宙(ミクロコスモス)ともいわれていて、外側の大きな宇宙(マクロコスモス)と深いつながりを持っています。日頃ストレスと緊張を高めて不調になっているからだをケアして、体をほぐし、体の声を聴いてみましょう。簡単なストレッチや身体にリラックスをもたらす運動をしてみると、体が喜びます。木曜日に幼稚園でやっている太極拳のクラスも無料なので、利用してみてください。体が変わると心と意識が変化します。体を通して色々なものを感じ、味わい、知ってみてください。それを通して子どもたちや家族の体の状態や心の状態を知ることもできます。

 ムシムシして不快な梅雨の時は、生活の工夫や知恵が身につく時でもあります。人類は、危険や危機、苦しみの時を通して知恵を得て、技術や考える力を養ってきました。お金がなくてもガソリンがなくても、人類は昔からきちんと生きてきたので、その知恵を今の時代に実践し、活用することは大切です。大変な時にこそ、単なる知識や情報だけではなく、生きていくための貴重な「知恵」が役に立ちます。聖書は、その大切な「知恵」の宝庫です。今の社会や秩序や法、真実や真理はこの「知恵」から生まれました。こころをしずめて学んでみましょう。