年間主題
聖句「私は道であり、真理であり、命である。わたしを通らなければ、だれも父のもとに行くことができない。」
ヨハネによる福音書14章4~6節
「まことは地から萌えいで 正義は天から注がれます。主は必ず良いものをお与えになりわたしたちの地は実りをもたらします。」
詩編85編12~13節
園長 藤崎 義宣
「子どもたちを育み、一緒に生きよう」
長く厳しかった夏が終わり、10月に入ると秋の行事のシーズンとなります。今年は7月、8月、9月と非常に暑い月となりました。体を壊した方や、亡くなった方も多い夏となったと言われています。
それでも子どもたちは、毎日園庭で、お部屋で遊び、成長していっています。子どもたちの生きる力、成長していく力のたくましさを思わずにいられません。一学期に、年中さんたちは夕涼み会で夜の幼稚園を体験し、年長組さんたちはお泊り保育で、一緒に夕食を食べ、礼拝堂で一緒にみんなで寝る体験をし、それぞれたくましくなり、自信もつけました。運動会への子どもたちの取り組みが、今から楽しみです。
このような不安定で厳しい時代には、人を守り育てる教育の力が大切なものとなります。危機的な時代には、平和で安定している時代とは違った視点や価値観が必要になります。困難な中、厳しい中で、忍耐力や物事を工夫して生きていく知恵、一緒に生きる仲間をつくり、お互いを高めていく善や平和への願い、そのような人間本来の貴い性質は、困難で厳しい環境で培われます。
少子高齢化の傾向が強まっている時代ですが、これに不安を感じ、委縮してしまうより、むしろ人が少なくなってくる時代だからこそ、一人一人の子どもたちが大切にされ、その個性や力が大切にされるべきです。それを育て、養い、高めていくことが教育であり、愛です。
これからの時代は、問題を考え、問題と付き合い、問題から新しいヴィジョンや知恵を得て、問題を解決し、問題から新しいものを造り出していく人間の力が求められます。その大元となるのは幼児期に体験し、身に着けていく、喜ぶ力、遊ぶ力、感動する力、お友だちといっしょに生きる力、考え見出し、造り出す力です。
大きな変化の時代には、こころが柔軟であることと精神が強靭であることが望まれます。状況や技術の変化に柔軟に応じ、同時に粘り強く、忍耐力をもって地道に前に進んでいく精神の豊かさが人を形作っていきます。未来はこんなところから生まれてきます。
運動会の後には、お芋ほり遠足があります。神さまと自然が大地の中で育ててくれたお芋。みんなで感謝しながら、その感触を味わいましょう。
保育内容 | 今月の歌 |
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☆ 運動会を通し、友だちと力を合わせて行うことを楽しみ、達成感を味わう。 ☆ 友だちと繰り返し遊ぶ楽しさを感じ、充実感を味わう。 ☆ 互いに思いや考えを言葉で伝えたりよく聞いたりして、自分たちで物事を進めていくことを喜びに感じる。 ☆ 秋の自然に触れて季節に気づく。 |
・あるこうみんなともに ・畑のポルカ ・うちゅうじんのテレパシー |
保育内容 | 今月の歌 |
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☆ 運動会を楽しむ。 バルーンや退場門づくりなどを通して、皆でひとつのことに取り組む楽しさを感じる。 ☆ 気の合う友だちと互いに思いを出しあいながら一緒に遊びを楽しむ。 ☆ 身近な秋の自然にふれ、親しむ。 ・お芋ほり遠足に出かけ、実りの秋を感じる。 |
・あるこうみんなともに ・シンデレラのスープ ・おはようクレヨン |
保育内容 | 今月の歌 |
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☆ 保育者や友だちと一緒に、のびのびと体を動かし、友だちの姿を見ながら自分もやってみようと思う。 ☆ 自分の気持ちを自分なりの言葉で伝えようとする。 ☆ 身近な秋の自然に触れ、親しみを持つ。 ・お芋ほり遠足や戸外での遊びを楽しむ。 ・落ち葉や木の実を使って遊ぶ。 |
・あるこうみんなともに ・バスごっこ ・おばけなんてないさ |
保育内容 | 今月の歌 |
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☆ きなことや興味のあることを大人や友だちと遊びながら、つながりを感じる ☆ 戸外で体を動かしながら、遊びを広げてゆく |
・あるこうみんなともに ・とんぼのめがね ・まつぼっくり |