年間主題
聖句「私は道であり、真理であり、命である。わたしを通らなければ、だれも父のもとに行くことができない。」
ヨハネによる福音書14章4~6節
「雄々しくあれ、心を強くせよ。主を待ち望む人はすべて。」
詩編 31編25節
園長 藤崎 義宣
「寒い時には」
早いもので、新しい年も1ヶ月が経ち、2月になりました。一年中で一番寒い時期。でも、子どもたちは元気に園庭で、保育室で遊びに夢中です。元気な声が幼稚園中に響いています。
1月には、人形劇をみんなで観劇しました。人形たちの生き生きとした動きや楽しい動作に、子どもたちも生き生きと反応し、楽しい時間を過ごしました。いのちのない人形に、命が吹き込まれて動き、歌い、踊り、魂を揺さぶる物語が目の前で展開する。子どもたちは、人形も自分たちも一体になって夢中になる体験の時であったと思います。子どもたちの中に、人形劇との素敵な出会いがおこれば、とてもうれしいことです。
2月には、発表会が予定されています。それぞれの学年で、子どもたちが話し合い、劇の役決め、舞台装置も子どもたちが話し合ってつくっていきます。発表会は当日の子どもたちの演技もそうですが、それまでの取り組みと工夫、物語の理解、チームワークを大切にしていることに目をとめてください。子どもたちは、行事を体験するごとに大きく成長していきます。課題や適度のプレッシャーは、人を大きくする力をもっています。
2月は最も寒い月ですが、子どもたちは「北風小僧の寒太郎」と大きな声で歌いながら、体を動かして、内側からの熱を感じ、心も体も大きくなろうとしています。人は厳しい環境の中でこそ、精神と魂を鍛えます。本当のやさしさも、魂の自由も、束縛と抑圧の苦しみを体験する中で生まれます。春に美しい花々をつける木々や草花も、冬の厳しい寒さを体験する中で、生きる力を鍛え養って春の日々を待ちます。冬の厳しさを知ることのない植物の花は味気ないことがままあります。
神様の大きな愛の中では、つらいことも厳しいことも、夏の日照りも冬の寒さも、人を成長させ、鍛え、良きものを生み出し、精神を大きくし、心を柔軟にし、人を受け入れ、愛し、豊かでより崇高な世界をつくっていくに必要な命の糧、精神の糧、魂の糧です。それはこれからの時代を生きる子どもたちにとってかけがえのない命の食べ物、滅び朽ち果てることのない知恵とガッツとなっていきます。
保育内容 | 今月の歌 |
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☆ いろいろな友達のよさに気づき、認め合いながら遊ぶことを楽しむ。 ☆ 発表会に向かって、作ったり表現したりを楽しむ。 ・内容や表現の仕方を話し合いながら、イメージを共に深める 。 ☆ 見通しをもち、声を掛け合いながら自分たちで生活や遊びを進め充実感を味わう。 |
・ちいさいひつじが ・やさしいめが ・さよならぼくたちのようちえん ・「ね」 |
保育内容 | 今月の歌 |
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☆ 発表会を楽しみにする。 ・お話のイメージを共有し、役になりきってのびのびと表現する。 ☆ 好きな遊びを友だちと一緒にじっくり楽しむ。 ・相手の気持ちに気付き、受け入れようとする。 ☆ 冬の自然に興味・関心を持つ。 ・衣服の調整をしたり、意欲的に手洗いうがいをしたりする。 |
・ちいさいひつじが ・やさしいめが ・ふゆのはら ・きみイロ ・きみにあえてうれしい |
保育内容 | 今月の歌 |
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☆ 発表会を楽しみに待つ。 ・好きな役になり、自分なりのイメージをのびのびと表現する。 ・友だちと一緒に一つのことに取り組む楽しさを感じる。 ☆ 友だちと思いを伝え合う中で、思いの違いを体験したり、保育者と一緒に折り合いをつけたりしようとする。 |
・ちいさいひつじが ・やさしいめが ・どんないろがすき ・へい!タンブリン |
保育内容 | 今月の歌 |
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☆ お話の世界を楽しみ、表現活動に親しむ ☆ 友だちと関わる中で、友だちのいろいろな思いに触れ考える ☆ 寒い中にも春が近づいていることを感じ、喜ぶ。 |
・ちいさいひつじが ・やさしいめが ・ゆき ・かぜさんだって |