あしたの保育

9月

年間主題
聖句「あなたがたは神に愛されている子どもです。」エフェソ5:1


―幸せを生きる―
 「あなたがたは、世の光である。」
マタイによる福音書5章14節

園長 藤崎 義宣

 長い夏休みが終わりました。毎年8月の最後の日曜日に卒園した小学生のために、同窓会をしています。今年もたくさんの小学生たちが集まってくれました。最近卒園したばかりの1、2年生たちはもちろん、上級生たちもいつもよりたくさん集まってくれました。みんな真っ黒になり、元気そうな顔を見せてくれました。みんなお兄さんお姉さんらしい顔つきと体つきになりましたが、心の中にこひつじの精神が脈々と根づき育っていっているのが分かり、うれしい気持ちになりました。

 どのような夏休みを子どもたちとお過ごしになったでしょうか?楽しい体験や、家族のつながりを感じられる出来事もあったかもしれませんね。この夏休みに、私は、「世界で一番貧しい大統領のスピーチ」という絵本を読みました。ウルグアイの大統領ペペさんのスピーチですが、なかなか大切なことを言っています。「社会が発展することが、幸福をそこなうものであってはなりません。発展とは、人間の幸せの味方でなくてはならないのです。人と人が幸せな関係を結ぶこと、子どもを育てること、友人をもつこと、地球上に愛があること― こうしたものは、人間が生きるためにぎりぎり必要な土台です。幸せこそがもっとも大切な宝だからです。人類が幸福であってこそ、よりよい生活ができるのです。」このペペさんは、世界で一番貧しい大統領と自分のことを言っているように、大統領の官邸を出て、町の郊外の農家に家畜たちと一緒に暮らし、給料の半分を国に返し、オンボロの自家用車を自分で運転して、動物にエサをやってから1時間かけて出勤しています。

 彼は言います。「貧乏とは、少ししか持っていないことではなく、無限に欲があり、いくらあっても満足しないことです。」国際会議に集まっていた各国の代表者たちや官僚たちも黙ってペペさんの言葉に耳を傾け、最後に絶大な拍手の嵐が起こりました。

 こひつじ幼稚園にも、この考え方が底に流れています。園庭で、毎日の保育の中で、礼拝やお祈りの中で、そして、日曜日の朝礼拝の中で。

 9月はたくさんの行事があります。祖父母の集い、運動会に、おいも掘り遠足。どの行事の中にもこの精神が生きて、子どもたちの中からお友だちを信頼し、自分の力を信頼し、地上の愛によって実っているお芋に自然の力と命を感じていく魂が芽生えてきます。

 神様の子どもとしてのこひつじの子どもたちは、自分が生かされていること、感謝を知ることで、世界に幸せをつくりだすことで、自分もその幸せを人と一緒に分かち合って、幸せになることができることを知っていきます。これから少しずつ秋が始まっていきます。この季節の中で、子どもたちの心と体、そして精神が豊かに育っていきますように。

今月の保育内容

年主題
愛されて育つ
月主題
試行錯誤

●年長(すずらん・ひまわり)

保育内容 今月の歌
☆ 園生活のリズムを取り戻しながら、友だちとのつながりを楽しむ。
 ・ 夏の体験を話したり、聞いたりし、楽しさを共有する。
☆ 共通の目的に向かって、みんなで取り組む楽しさを味わう。
 ・ 運動会への期待を持って、取り組む中で、自分なりの目当てを持つ。
☆ 敬老の日に向けて、祖父母の方への親しみや感謝の気持ちを自分なりに伝えようとする。
・きみがすきだって
・ハッピーチルドレン
・ともだちさんか

●年中(つくし・めだか)

保育内容 今月の歌
☆ 生活のリズムを取り戻し、見通しをもって生活する。
 ・夏休みに経験したことを友だちや保育者と話したり、聞いたりする。
☆ 祖父母の方への親しみや感謝の気持ちを持つ。
☆ 友だちと身体を動かす遊びを楽しむ。
・きみがすきだって
・はしるのだいすき
・とんぼのめがね

●年少(ひよこ・うさぎ)

保育内容 今月の歌
☆ 園生活のリズムを取り戻し、安心して過ごす。
・1学期のあそび・生活を思い出し、友だちや保育者と関わる。
☆ 祖父母の集いに参加し、おじいさん・おばあさんと交流を持つ。
☆ 保育者や友だちと一緒に体を動かすことを楽しむ。
 ・運動会があることを知る。
・きみがすきだって
・山の音楽家
・いぬのおまわりさん